1.関数の利用方法
データの項目「▼」をクリックの上、計算フィールドの作成から計算式(関数を含む)を用いて計算を実施します。
合計の金額を計算する場合、「SUM([売上])」で計算をします。左下に出ている「計算は有効です」という表示が出ていればエラーなく正常に計算できています。
合計や平均など簡易な計算であれば、計算フィールドを使わずに計算することも可能です。下記画像のようにディメンションを選択の上、「メジャー>合計」を選べば自動で計算をします。
2.集計関数
SUM:合計値を計算する関数
Excelでもお馴染みのSUM関数なので、どのような関数か分かりやすいかと思います。
AVG:平均値を計算する関数
Excel(AVERAGE)でもお馴染みなので、SUMと同様にこちらもどのような関数か分かりやすいかと思います。
COUNTD:選択したデータのユニーク数を計算する関数
COUNTは重複を含めた数をカウントする計算方式で、COUNTDは重複を除く数をカウントする関数になります。
メジャー>個別のカウントでも簡単に計算することができます。ExcelだとCOUNTA/UNIQUE/FILTTERを組み合わせて複雑に計算する必要性がありますが、 Tableauだと簡単にユニーク数をカウントすることができます。
ZN:計算結果がNULLでも0で値を返す関数
ZN( SUM( [利益 ) / SUM( [売上] ) )
例えば「利益率」の計算で、売上が0円だった場合に計算結果がNULLになります。そのNULLの値を0として扱いたい場合に利用できる関数です。
3.条件
IF:条件に応じて計算結果を返す関数
計算式
IF <条件式> THEN <結果>
ELSEIF <条件式2> THEN <結果2>
ELSEIF <条件式3> THEN <結果3>
ELSE <それ以外>
END
例えば上期と下期に分けて集計をしたい場合、6月(6)以下であれば上期・以上であれば下期に分岐することができます。
IIF:2分岐のみという条件付きで条件に応じて計算結果を返す関数
計算式
IIF ( <件式>, <結果>, <それ以外> )
2分岐のみでしか使えないですが、簡潔に式を書くことができるので分かりやすい計算式を書くことができます。
CASE:条件に応じて戻り値を返す関数
計算式
CASE <条件>
WHEN <値> THEN <戻り値>
WHEN <値2> THEN <戻り値2>
WHEN <値3> THEN <戻り値3>
WHEN <値4> THEN <戻り値4>
ELSE <それ以外>
END
IF関数、IIF関数よりも複雑になりましたが、例えば年毎(例:2019年/2020年/2021年売上)に分類して売上を集計したい場合、CASE関数が便利に利用できます。
4.文字列
COUNTAINS:特定の文字列が含まれているか否かを判定する関数
例えばカテゴリの内、「家電」が含まれているか否かで分岐することができます。下記は家電と家電以外に分けて割合を算出したケースになります。
SPLIT:文字列を分割する関数
顧客ID「名前 – 10000」というデータがある時に名前のみを抽出したい場合にSPLIT関数を利用します。
関数の計算式は、「SPLIT(文字列,何を基に分割するのか,何番目のデータを取り出すのか)」になります。
名前のみを抽出することができました。
LEFT:左から指定した文字数を抽出する関数
例えば顧客名で左側から2文字を抽出する場合、LEFT([顧客名],2)で記述します。右側から抽出する場合はRIGHT、途中から抽出したい場合はMIDを利用します。この関数はExcelと同じなので、文字列の取り扱いに慣れている方はすぐに利用できます。
REPLACE:文字を置き換える関数
製品ID「家具 – テーブル -100000」というデータがあり、「-」を無くしたい場合、REPLACE関数を使ってREPLACE(文字列,置換前,置換後)で置き換えることができます。
FIND:指定した文字の位置を返す関数
FIND ( [フィールド名], 指定文字,スタート位置 )
例えばメールアドレスの前を抽出したい場合、「LEFT([メールアドレス],FIND([メールアドレス],”@)-1)」を利用することデータを抽出できます。
メールアドレスの左側を取得することができました。
5.日付
TODAY:本日の日付を算出する関数
計算式:TODAY()
例えば本日の日付から作成日の日数を計算したい場合、下記のように計算することで日付の日数を計算することができます。
YEAR/MONTH/DAY:特定の日付を関数
計算式:YEAR(日付)、MONTH(日付)、DAY(日付)
例えば年だけ抽出したい場合、YEAR関数を活用して抽出することができます。
DATETRUNC:特定の日付単位で丸める関数
計算式:DATETRUNC(年月日の選択, 日付, オプション:開始の曜日指定)
例えばDATETRUNCを利用することで、月単位で丸めることができます。具体的には作成日が2022/1/22を2022/1/1に変換することができます。
DATEDIFF:日付フィールド間の日数差を計算する関数
計算式:DATEDIFF(年月日の選択, 1つ目の日付, 2つ目の日付, オプション:開始の曜日指定)
例えば案件作成日から計上日のリードタイムを計算したい場合、下記のように計算式を入れると日数を計算できます。月で計算したい場合は”month”で指定すると計算が可能です。
DATEADD:日付を加算することができる関数
計算式:DATEADD(日付の基準, 加算する日数, 日付の指定)
日付に加算して計算したい場合に利用する関数で、「+(プラス)」だけでなく「-(マイナス)」も計算することができます。
「DATEADD」を活用することで1ヶ月加算することができました。