1.Tableauとはどんなシステムか

Tableauは、「直感的な操作でデータを可視化できるツール」です。Excelでも可視化をすることはできますが、Tableauほど容易にかつ膨大なデータを直感的に視覚化することはできないです。

2.Tableauは何ができるのか

2-1.操作しながらデータの探索が可能

調べたいデータの切り口(例:部署別、担当者別、顧客別)を簡単に切り替えることができるので、仮説がない段階でもデータの探索を容易にすることが可能です。

2-2.様々なビジュアル表現

画像の右側にある表示形式を選択することで、見やすいデータの表現(例:棒グラフ、線グラフ、散布図など)を簡単に選ぶことができます。Tableauの良い点は、様々な表現形式を試しながら模索できるのが良いです。

2-3.接続可能なデータベースが豊富

Excelだけでなく、テキスト・JSONなどファイルやGoogleBigQueryなどサーバーに接続することも可能です。サーバーに接続することでリアルタイムでデータを更新できます。

※画面は「Tableau Public」の接続画面になります。

3.TableauとExcelとの違い

TableauとExcelはそれぞれ製品思想・得意領域が異なります。その特長を押さえた上で使い分けが必要になります。例えば各部署の合計金額・件数・平均単価を計算をしたい時はExcelで関数やピボットテーブルを利用して計算するのが早いです。

項目TableauExcel
得意領域データ可視化データ操作・計算
インターフェイス直感的関数の理解
データ量100万行を超えるデータでも対応可100万行を超えると困難
データ探索明確な欲しい答えを持っていない段階でも探索が可能明確な欲しい答えを持っていないと探索が難しい
連携250件ほど60件ほど
セキュリティパーミッション管理Tableauほどセキュリティの管理を細かくできない(権限やデータ保護などの機能はあるが限界あり)

4.Tableauのライセンスと価格

Tableauの製品は複数存在するため、その種類と役割・料金体系も合わせてご紹介します。

種類と役割

サービス名役割
Tableau DesktopローカルのPCにインストールをしてデータ分析可視化を行うためのサービス
Tableau Cloudでは操作できない機能が一部(例:アナリティクスのクラスタ分析)存在するので、その機能を利用する際はTableau Desktopが必要になります。
Tableau Server自社でサーバーを用意してインストールすると、Tableau Desktopで作成したダッシュボードをどのデバイスからでも閲覧することができます。
Tableau Cloud(旧​​Tableau Online)Tableauのサーバーを利用して作成したダッシュボードの共有をすることができます。
Tableau PrepTableau Desktopに接続するためのサービス
Tableau Public無料で利用できるサービス
ただしTableauPublicで作成したダッシュボードは全ての人が閲覧できるので自社のデータを誤って公開しないように注意が必要です。

料金体系

項目CreatorExplorerViewer
価格(年間契約)8,400円/月5,040円/月1,800円/月
Tableau Cloud(旧​​Tableau Online)
Tableau Desktop
Tableau Prep Builder
※1.2022年6月時点の価格
※2.上記は「チーム&組織」の価格